わたくし、クリスマスをまたいで帰省しておりました。
あいにくダンナはお勤めで不在、わたくし、キッズ、わたくしの両親(2人ともせっかち)で一泊熱海旅行に行って参りました。
熱海はじつに2004年に行って以来の再訪であります。
ここで、独身時代に行ったハレンチ熱海旅行の様子をスライドショウでどうぞ。
なんということでしょう・・・
寺山修司と熱海旅行。
秘宝館に熱海城にピンボール。
ハレンチすぎて子供には見せられない!!
・・・ということもない、学生時代の友人との旅行であります。
たまたま友人が寺山修司のお面を持っていたというだけのことです。
よくありますよね、たまたま寺山修司のお面持ってること。(ねぇよ)
さて、今回は年寄りと子どもの旅行。
健全に参りたいと思いますよ。
川崎の実家を出て2時間半、まずは熱海駅から山側に位置する「MOA美術館」へ。
初手から美術館。
健全の極み。

この日はあいにくの雨
こんな熱海の山の中に美術館があるなんて知りませんでしたよ。
ところで、「MOA」ってなんの略なのだろうとしばらく考えました。
ご存じ「MoMA」は「The Museum of Modern Art」の略称、ニューヨーク近代美術館の愛称ですよね。
なんか響きも似てるし、「ミュージアム オブ ア・・・なんとかかな?」と考えあぐねておりましたら
蒐集家、岡田茂吉氏のイニシャルだそうです。

このお方が岡田茂吉その人。
日本の美術作品が海外に流出することを憂いて、熱心に蒐集されたそうです。
MOA美術館は2017年にリニューアルオープンしたとかで、建物自体が大変モダンで美しい空間でした。

メインロビーで景勝地を愛でる ねずみ男
ここにはなんと尾形光琳の「紅白梅図屏風」が所蔵されているのだとか!
しかし一般公開は2月のみ!
ぎゃふん!!
尾形光琳の当該作品を含む国宝、重要文化財66点をはじめ3500点ものコレクションで構成されており、見ごたえは十分でありました!
敷地内には、復元された尾形光琳屋敷も。
モキチさんは、尾形光琳に魅せられていたのですね…

豊臣秀吉が愛した黄金の茶室

ソファひとつとってもアートな館内
次男は騒いでしまうので、両親と交代で見て回ったのですが、なんつっても鬼せっかちな老夫婦。
わりと広大な敷地にもかかわらず、30分足らずでロビーに登場。
後攻、わたくしの鑑賞タイム開始15分で「まだ?」のメールが。
さすがにはえーよ!!!
・・・そして、この日はそのまま宿泊先へ。
なんというか、熱海は全体的にフォントがアレですよね。
温泉地温泉地してますよね。
うん。

ナイスな熱海の夜。
日中降り続いていた雨も夜には止み、たくさんのお散歩カップルに遭遇しました。
なんたってこの日はクリスマス・イブ。
さすがにわたくしも二児の母でありますし、若いカップルをやっかんだりなどしません。
励みたまえ若人よ!なんかもういろいろ励みたまえよ!
というセクハラ思念をのこしつつ、熱海の夜は更けてゆきました。

全室オーシャンビュー!
翌朝。
みごとな快晴であります。
全室オーシャンビューの我らが部屋からも素晴らしい朝焼けが!
全員、浴衣の紐を腰に残しつつ全脱げの状態で、この素晴らしい朝日を拝んだのでした。
「さ!熱海の温泉も入ったことだし、帰るか!!」(早朝6時の発言)
という両親を無視して、この日は来宮神社へ。
おおよそ、今から1300年前、和銅三年六月十五日に熱海湾で漁夫が網をおろしていたとき、御木像らしき物がこれに入ったので、不思議に思っていると、童子が現れ『我こそは五十猛命である。この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。しからば村人は勿論いり来るものも守護しよう。』と告げられ、村民達が探し当てたのが、この熱海の西山の地でした。
来宮神社ホームページより
五十猛命(いたけるのみこと)はつまり、樹木と自然の神さまなんですね。
というわけで、来宮神社には国指定天然記念物の大楠が祀られています。
樹齢なんと2000年超、幹周23.9m、高さ約26m!!
・・・巨大ですね。
パワースポットとあがめられるのも頷けますよ。

千社札むやみに貼られがち

ご神木!!
熱海 来宮神社、これは大きな特徴だと思うんですけど、とにかくすごい丁寧に整備されています。
おしゃれなカフェもあるし、ご神木までの道はキレイに舗装されているし、夜にはライトアップされるし。

ご神木ちかくで営業しているお茶屋さんの抹茶と甘酒、わらび餅。

ちょっとした舞台もある。

豪快に抹茶を飲み干す長男。

パンフレットもおしゃれで、自由に持ち帰ることができるポストカードなどもある。
そして、カフェにはこうした「インスタ映え」するアイテムなども置かれている。

2004年から10キロ太りましたありがとう。
縁結びアイテムなども充実しておりましたので、カップリングされたいそこのあなた!
ぜひ熱海にお越しの際は、来宮神社へ参拝してみてください。
「抹茶も飲んだことだし、じゃ帰ろう。」という両親をおしとどめ、お次は起雲閣へ。
起雲閣、と聞いてピンとくる方は、文学大好き人間であるか、または朝ドラ「花子とアン」をお好きな方ではないでしょうか。
NKH朝ドラ「花子とアン」に登場する石炭王「嘉納伝助」の邸宅ロケ地として使われたそうです。
わたくしもドラマ放送当時は「嘉納伝助(吉田鋼太郎)&蓮子(仲間由紀恵)」が大好きだったので
「エアーこげなもん※」ができるのではないかとワクワクしながら向かいました。
※嘉納伝助の元に嫁いだ蓮子は望まぬ結婚生活をなげうち、若き学生とかけおちしてしまう。残された伝助は蓮子の残したものをなぎ倒し蹴倒しながら「こげなもーん!」と叫ぶ名シーン。(花子とアンより)
そもそも「起雲閣」は大正8年に別荘として建てられ、その後旅館となり、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三など名ただる文豪が訪れたそうです。

タイル張りがモダンな洋室

ここがあの伝助の・・!

ローマ風浴室。テルマエロマエは無関係。
和、中国、欧州などの装飾、洋式を融合させた、独特の洋館もさることながら、四季折々の花々が配された緑豊かな庭園も素晴らしいです。
目的だった「エアーこげなもん」は、案内の方が各部屋にいらっしゃったのであきらめました。
(やる必要性はない)
「もう見るとこないだろ!帰ろ帰ろ」と言い出す両親に食い気味にわたくしは言いました。
「熱海に来て!貫一とお宮を見ずに帰っていいのだろうか!
シンガポールに行ってマーライオンを見ない、
コペンハーゲンに行って人魚姫像を見ない、
ロンドンに行ってマダムタッソーを見ないようなものではないのだろうか!」
・・・そうでス、有名ながらもがっかりスポットを並べ立ててみました。

チラリと貫一、略してチラカン。
ところで、尾崎紅葉の「金色夜叉」をサラリとご紹介しましょう。
なんか、古典の授業でやりそうな、小難しい話だと思っていませんか。
あにはからんや、メロドラマです。
それはもう、どメロドラマです。
読売新聞に連載された、メロドラマなんです。(くどい)
貫一のいいなずけのお宮は、どえらい金持ちの元に嫁いでいってしまうんですね。
その裏切りに大激怒の貫一。
お宮に強烈なソバットをぶちかまし
「金か!結局カネなんか!そんじゃわしゃ高利貸しになったる!」
と複雑な思考で、結局悪徳な高利貸しとなるわけです。
この、お宮の脳天かちわらんとする強烈ソバット像がとても有名なこちら。

わりと控えめな蹴りだった。
一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ! 可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇つたらば、宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いてゐると思つてくれ
尾崎紅葉「金色夜叉」より
無事に熱海名物も拝めたことですし、熱海温泉旅行はこれにてお開き。
両親もクチではあんなに帰りたがっていたように聞こえますが、孫との温泉旅行を心底楽しんだようですし、
息子たちものんびりできて料理もおいしく、満足したようです。
来年はどこの温泉地に行こうかな!

貫一とお宮の生まれ変わりでしょうか・・・(周遊バス)
補足:冒頭のわたくしは、朝日におむつを当てて次男のおむつ離れを祈願しているところです。

















無節操に読み散らかしております、読書日記。
裁断も縫製も、アートだ。
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