鹿児島・熊本 いたっみてたもし紀行 〜前編のつづき〜

初日、ただクルマに乗り、すこし庭園を歩いただけで夕方には疲労困憊コンバインとなった我がボーイズ。

次男の脳天からずっとエラー音が聞こえる。

…もやしっ子に育ててしまったことに危機感を覚えつつ、もはや ぐるナビと食べログしか見なくなったダンナとグロッキーの子どもたちをホテルに残し、ひとり 鹿児島市内探索へ!

時刻は午後5時。

そう、黎明館に…

黎明館にだけは行かなくては!!

競歩さながらの早歩き、すれ違うお年寄りには早すぎて見えなかったことでしょう。

そんなセカセカさんになったわたくしの頭上から…

『はんとくっと いかんで、ゆっくいいかんか』
(転ぶといけないから、ゆっくり行きなさい)

と、天からの声が…

せっ

西郷どん、いえ、西郷隆盛さま!

はわわ、お邪魔しておりもす!

わたくし、こちらの、彫刻家安藤照氏が作成した軍装の西郷隆盛像をどうしても拝見したかったのです。

安藤照さんという方、勉強大嫌いで机の下で立派なイチモツを彫っていたというエピソード(坂口泉先生「西郷どんとよばれた男」より)で大好きになったからです。←こどもか?

よく「実際の西郷隆盛その人に似てる、似てない」の話題が出ますが、個人的にどーでもよかったりします。
(どーでもいいと言うと語弊がありますが)

似顔絵でも、描き手によってだいぶ違いますもんね。

作り手にとってはこれが「西郷隆盛」なんだと、現代人としては推し量るのでじゅうぶんなんじゃないですかね…

ですから、できるだけ様々な西郷隆盛像、あるいは西郷隆盛画を拝見したいものです。

城山の麓にたたずむ西郷どんのオーラに、せかせか歩いていた歩幅も自然とゆったりに。

そのまま県立図書館を通り過ぎて、念願の黎明館が見えてまいりました!

黎明館入口に位置する御楼門跡。

生垣には 西南戦争の激しい戦闘の爪痕、おびただしい砲弾跡が。

黎明館とは、鹿児島県歴史資料センターです。

人文系の総合博物館で、考古や民族、美術や工芸などを展示紹介しています。

そして、閉館は18:00。
入館は17:30まで。

現在の時刻、17:25分。

なぬーーーー!???

ゆっくい行っとる場合ちゃう!!

大慌てで閉館間際の受付へ。

受付のお姉さんも走って各所に連絡してくださいました。

まだ観覧したい汗だくの女がいると!!
(邪推)

ほんとうはじっくり全て、見て行きたかったのですがなんせ30分。

さて、ここで黎明館においての写真撮影ルールについて、ご説明いたします。

ジオラマなどの資料の前で記念撮影するのはセーフ。(SNS投稿は不可、申請が必要)

個別の資料撮影はアウト。

動画はアウト。

…貴重な歴史資料ですからねー。
むやみに撮影、複製されたりしたら大損害なわけです。

というわけで、館にご迷惑がかからぬ程度に、わたくしがツボった(感銘をうけた)ものについて ざっくりイラストでご紹介いたします。

まずは一階、古代鹿児島の遺跡展示スペース。

指をさしがち。

おそらく、縄文人であろう弓矢を携えた人物が、ズビシー!と指をさしているその先には 間違いなく「見ちゃダメよ、危ない人よ」と言ってる母親らしき女性と老け顔の男児。

ラスコー展でもそうでしたけど、古代人、指さしがち。

そして、種子島で発見された遺跡や初代当主の島津忠久から島津氏の九州制覇目前で豊臣秀吉に敗れた経緯などの展示、そして関ヶ原合戦屏風、そこから幕末、西南戦争までの展示など

古代、中世、近代の興味深い資料をザザッと観覧(泣)

お次は二階、ここはスゴイですよ!

鹿児島独特の歴史と、民族の展示です。

西郷さんの軍服などはもちろんなんですが

かねてから知りたかった、離島の民族文化の展示があるのなら、ぜひ見たい!と思っていました。

地元の図書館で琉球王国のことを調べてみましたが、どのようにして琉球王国が薩摩藩になり沖縄県や鹿児島県になったかを書いてある資料はあるのですが

当時、そこに住んでいた人がどのような生活をして、どこようなコトバを話し、服を着て、何をたべていたのか大変興味がありました。

そして、ありました、ありました!

農具や漁業に使われていた、おびただしい数の道具のその先に!

南の島々で伝統的に行われていた祭りに使われている、面の数々!!

硫黄島のメンドン、悪石島のボゼ などなど。

それぞれの面について説明しますとキリがないため、興味がある方は調べてみてくださいね。

想像してみてください。

ひろーい館内、閉館間際のひっそりしたフロアーに、わたくしひとり。

仮面の神さまが天井からびっしり展示されている壁。

こあい!!!(号泣)

ダンナのワイシャツ、アイロンかけるの面倒臭すぎて 布団の下に敷いて寝たの私です!!
(懺悔)

まあこんな具合に、しなくてもいい懺悔をしてしまうほど、圧倒されましたねー。

また、奄美から沖縄諸島にかけて行われていた「ノロの祭り」についても資料がありました。
小説などでも、愛加那がノロさまに相談したりしてましたよね。

…島々の民族文化、たいへん興味深く拝見しました。

ちなみに、三階まであり、美術や工芸の展示があり、屋外展示も充実しておりました。

ここでタイムアップ。

30分、ほぼ南の島々の面スペースに居た怪しげな女は、ここで黎明館をあとにしました。

後ろ髪ひかれまくって、後頭部の頭髪すべて抜け落ちる気持ちでした。

するとダンナからLINEが。

『黒豚しゃぶしゃぶの店に決めましたー。ダッシュで来てください。追伸:俺たちは温泉入りました。』

ぐっ…

天璋院さまぁあぁあぁあ!!!!
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。

つづく!!