毘沙門天に踏まれ隊 ~奈良一人旅編~

よいよ、念願の正倉院展へ!!
今回は蘭奢待の展示はないものの、今期選出された宝物群も、天平文化の粋があふれていて大変興味深い。
そもそも、鎌倉時代や戦国時代に東大寺焼き討ちがあったり、地震があったりしたのに(大仏様はほとんど江戸時代に修復されたもの)よくもまぁこれだけ今日に至るまで守られ現存していることが、信仰の厚さといいますか、仏に対する敬意といいますか、ほんとあっぱれです。
点かご紹介したかったんですけど、けっこう著作権的にNGなものが多かったので、私がお土産に選んだ代物をベースに紹介していきます。

正倉院-2
正倉院正倉、入る時には梯子をかけるんですって。

碧瑠璃魚形(へきるりのうおがた)と、黄瑠璃魚形(きるりのうおがた)

ちらは、正倉院に伝わるガラス製の魚形を模したチャーム。魚形は、古代中国の貴人や官吏が宮への入館許可証の代わりに使っていた装身具なのだとか。口元に穴が開いていて、そこに紐を通してさげていたのではと考えられているそうです。
今回の正倉院展では、4種の魚形の模造品が展示されていましたが、めちゃくちゃ可愛かったです。

ピアスにしました。

声ガイドを購入して、解説を聞きながらじっくりまわること1時間ちょっと。
さすが正倉院展、平日とはいえ、けっこうな混雑具合で、ガラスケースの前に人の列ができます。
ルーペをもってじっくり鑑賞される方もいて、効率よく人波のはざまを見つけてまわる必要がありました。

大仏開眼会に関わる伎楽面や装束、聖武天皇の遺愛品である書物や肘置きなどの調度品、中国やインドから渡ってきた薬の数々、先に挙げた魚形などの東大寺の運営にかかわる品々、また数百のかけらになってしまった建築部材の一部も大切に保管され、研究されていました。

カフェで休憩

その名も「葉風泰夢」(ハーフタイム)

ごできタクシードライバーさんに教えていただいた「なら仏像館」、正倉院展のチケットを持っていれば入館することができました。
みなさん、ここ本当にすごいです。致死量の仏像を浴びることができますし、知れば知るほど仏像って面白い。
「仏像を楽しむ鑑賞ガイド」なるものが入り口で配布されていて、「如来」「菩薩」「明王」「天」の特徴を子供でもわかるようにかわいいイラスト付きで解説されていました。
また、奈良国立博物館所蔵のものは「撮影OK」のマークがあって、これも大変分かりやすくありがたかったです。

波夷羅大将立像(辰)

摩虎羅大将立像(卯)

真達羅大将立像(寅)

因達羅大将立像(巳)

ちらは十二支をモチーフにした、十二神将立像。薬師如来の守護神で、経典によるとひとりにつき7000人の部下がいると伝えられているらしい。部下の数はかかれているけど、容姿についての記述はなかったらしく「十二っていえば十二支っしょ」という感じでデザインされたとか。ポーズもかなり軽妙ですね。

金剛力士像 阿

金剛力士像 吽

在、なら仏像館では、金峯山寺仁王門におられる金剛力士立像が特別公開されていました。
仁王門の修繕中はここで拝観できるようです。
国宝・重要文化財に指定されているものの中では東大寺南大門像に次いで2番目に大きい像なのだとか。
ミケランジェロが4年の歳月をかけて大理石から掘り出したダビデ像は約5メーター。(1501-1504)
この金剛力士像はそこからさらに200年さかのぼって1300年ごろ、仏師康成(こうじょう)によって造られたもので、やはり約5メーター。

デカいものって、いつの世もなんか説得力ありますよね。